議会も終わり県政レポートを作成しています。
紙面の関係上でレポートには載せられない少し細かいお話を、尊敬する先輩をお見習いして今回はさせていただこうと思います(少々長いですが・・・)!
① 監査報告書での指摘について
議員には議場で監査結果の報告書が配布されます。
今回その中で、企業庁出先機関の管理事務所に対し、平成26年4月16日に実施された監査では、監査結果の意見として「除草業務委託及び用地等管理業務委託契約において、事前に予定価格が公表されていない中で、落札価格が価格失格判定基準と同額となっている入札案件が複数認められたことから、主務課や他の事務所と連携して、その原因を検証・分析し、適切な入札事務の執行に取り組むこと。」と指摘がありました。
先般の水道局職員の汚職事件もありましたので、担当課に状況の確認を行いました。
同額となっているのは3件で、うち2件は同業者でしたが、積算が単純なケースであること、開示請求を用いて過去の事例を参考にできること、基準が公表されていること、算定を行うコンサル会社もあることから、今回の事態が生じたものと考えているとのことでした。
私も事例的にあり得るものと理解しました。
もっとも、監査の際には、監査委員に同趣旨の説明をしたそうですが、理解してもらえなかったようで、結果今回の指摘に至ったようです。
今回の低入札価格制度は、企業庁では昨年度から導入したとのことで、過去における類似ケースはないとのことでしたが、この先も同様のケースが発生することが予想できます。
価格情報に関する職員と民間との癒着が誤解されるような事態を避ける必要はありますので、監査前の段階からきちんと監査委員に理解をしてもらえる準備と説明が必要だと考えます。
次回の報告書では、今回のような指摘がされないことを期待します。
② 「議案第12号 損害賠償請求事件の和解の専決処分」について
先日取り上げました件です。議会で承認可決されました。
この件は、夜間のウォーキング中に側溝蓋の不全によって躓いて転倒し後遺症を負われてしまったという、被害を受けられた方に大変気の毒なケースでした。
今回の和解が先例として大きな意味を持つという視点で客観的に分析する必要があることから、担当課に事後現場の写真を拝見させていただき説明を受けました。
どうやら、車道脇の側溝蓋を受ける部分が劣化により破損していたところ、地域住民の誰かが好意でその部分に煉瓦を用いて代替の対応していたようです。しかし、その煉瓦も劣化により砕けてしまい、今回の事態に至ったようでした。
本来は、県が劣化による損壊の段階で補修すべきところです。ただ、地域の方の好意により代替措置がされていたがゆえに気づかれずに放置させていた。こういった特殊な事情がありました。ですから、単純に躓いて怪我をされた事案ではありません。
好意が裏目に出てしまった残念なケースと言えますが、類似のケースは他にも起こり得ます。点検の際に注意すべき事項として徹底すべき旨を担当課に要請しました。
なお、国家賠償法では、公の造営物の設置又は管理に瑕疵があって他人に損害が生じた場合、県は賠償責任を負うことになります。この責任に県の過失は問われません。いわゆる無過失責任となります。
③ 検見川の浜について
これも先日取り上げましたので、進捗状況の報告となります。
休憩所の屋根が損壊している件につきましては、現在は緊急性のある危険な状況ではないものの、(予算の関係で)来年度には現状を維持しつつ安全対策として補強等を行うとのことでした。
そして、今年度は定期の安全点検でしっかり行うとのことでした。
私からは、強風により屋根の裏の板が剥がれて人にあたる可能性があるのでこの点は特に注意してもらいたいとお願いしました。
また、老朽化した休憩所の建て直しにつきましては、千葉市の浜の活用・整備が関係してくるとのことでしたので、市との協力・連携を確認しました。
グレーチング(骨子状の金属蓋)が歪んでいた件は、市の管轄ということでしたので、担当課を通じて市に対応を連絡してもらっています。
さて、稲毛、検見川、幕張と続いている浜に一体性を感じず、残念に思っているのは私だけでしょうか?
所管が県(検見川・幕張)と市(稲毛)に分かれていることも大きな要因としてありそうです。
幕張に関しては今年度千葉市のIR導入に関する調査もされます。
導入の有無を含めて幕張の将来をどうするのか?
周辺を含めて海辺をどうするのか?
どんな人が街中や浜辺を歩き利用し、どういった動線を描くのか?
各浜にはどんな人に来てもらいたいのか?
もっともっと市が県・企業庁を強引に巻き込み、所管の課題を含めて押し進めてよいと思います。
④ 総務防災委員会について
最後に、今議会の最終日に総務防災委員会の委員長を任せていただくことになりました。
防災は県民最大の関心事です。
新設する予定の県の消防学校では、県内の消防団員の皆様が消火等の実践訓練や研修ができるように施設・設備を整えることになっています。
防災力向上と減災に向けた取り組みに少しでも多く寄与できるよう職務を全うしてまいります。
なお、昨日から今朝にかけての台風通過による影響ですが、県内で大きな人的被害は特にないとご報告いただいたおります。
コメントをお書きください