30日の臨時議会の開催予定を受けて、県当局の提出案件が公表されました。
予算案では、爆発的な感染拡大が発生した場合の病床不足への備えとして、特措法に基づく臨時の医療施設の整備を進めることになります(30億円)。
また、中小企業支援として、①売上が大幅に減少している中小企業に対する最大30万円の支給(予算100億円)や、②実質無利子とする利子補給を行う1900億円の貸付枠の新設(債務負担行為)を行うことになります。
前者の臨時の医療施設は、中等症患者を想定して、1000床を確保し、5月中旬以降の開設予定となっています。
また、県による直営を前提に、プランの作成、酸素吸入器、医療用ベッド、簡易洗面台やトイレなどの器材の購入、近くのホテルでの医療従事者の宿泊、フェーズに応じた段階的な拡大を想定した計上になっているようです。
幕張メッセが想定されています。
当然、予算の執行は、スピードだけではなく、段階的かつ丁寧に行う必要があります。
この点、直近の状況ですが、感染者数は743名、対応病床数は約390床であり、対応病床の7割が埋まっているようです。
病床確保の計画では、850床(移行期:現在の位置)→ 1700床(蔓延期)ですので、厳しい現状に置かれていることが分かります。
また、政府の基本的対処方針において、「中国における報告(令和2年3月9日公表)では、新型コロナウイルス感 染症の入院期間の中央値は 『11 日間』と、季節性インフルエンザの3日間 よりも、長くなることが報告されている。」とされるように、一度入ると、病床がなかなか空きにくい状況があります。
無症状者・軽症者用のホテル等民間施設での受け入れについては、成田のホテル(250室)と柏のホテル(56室)で開始され、今後も順次拡大できる見通しのようです(計画は2000室)。
そのうえで、現時点における、感染増の動向、対応病床の状況や今後の見通し、コロナ以外の疾患の医療体制の維持、院内感染対策などを総合して、当局は、「爆発的な感染拡大が起こってから準備するのでは間に合わない」と判断したようです。
設定した開設時期は、とても難しい判断を含むと思います。
国民の協力の程度に応じた感染拡大防止の効果、院内感染等の不測の事態、医療物資の調達状況などの外部的要因や、市町村の尽力や地域性といった様々な事情も関係してくるからです。
本日、東葛地域発生した医師2名の感染では、外来診療の一部制限に至ったそうです。
更なる影響が心配されます。
一方、臨時議会で、私たち自民党県議団は、当局を後押しするために、「千葉県新型コロナウイルス感染症に係る臨時の医療施設の開設等の迅速化及び円滑化に関する条例案」、国に対する意見書案、及び県当局への要望を含む議会の決議案を提出する予定です。
本日、他会派議員に条例案を説明させていただき、また、通常よりも早いタイミングで、意見書案と決議案の内容を御伝えしました。
いち早く議会が一丸となり、当局と二人三脚で取組みを進めていかなければなりません。
さて、帰宅すると小学校の恩師からの手紙がありました。
卒業してからも、ずっと気にかけてもらっています。
実直で真剣に向き合ってくれた先生でした。
コツコツ積み重ねることの大切さを学びました。
もう30年近く経ちますが、今もしっかりと心に残っています。
今、自分に出来ることを、丁寧に積み重ねていきたいと思います。